チラコイドの効果

チラコイドの効果

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チラコイドの効果がわかる実験結果

参考論文
https://journals.physiology.org/doi/full/10.1152/ajpregu.00212.2016

この論文ではチラコイドをラットに投与し、その後どうなったかという実験結果について記載されていて、チラコイドはラットの体重増加や体脂肪の蓄積を抑制するという実験結果が得られています。

具体的な実験内容は、英語の論文を翻訳してかいつまむと、

「雄のラットに、チラコイドを含む高脂肪食(n = 8)または含まない高脂肪食(n = 8)を2週間与え、チラコイドを摂取させた。体重、摂餌量、体脂肪を測定し、腸管粘膜を採取して分析した。定量的リアルタイムPCRを用いて、脂肪酸輸送、脂肪酸酸化、ケトジェネシスに関与する主要酵素の遺伝子発現レベルを測定した。別のチラコイド処理ラット(n = 10)と対照ラット(n = 10)は間接熱量測定にかけられた。」と記載されております。

そこから得られた実験結果は以下となっています。

まずn=8のチラコイドを投与したラットについて内臓脂肪の蓄積量が25%少ないことが確認できました。さらに、チラコイド投与を行ったラットの腸からは脂肪酸トランスロカーゼ(Fat/Cd36)、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ1a(Cpt1a)、ミトコンドリア3-ヒドロキシ3-メチルグルタリルCoAシンターゼ2(Hmgcs2)遺伝子が上昇することが確認されています。

さらにもう一方の実験結果についてですが、n=10のチラコイドを投与したラットはチラコイドを投与していないラットに比べて体重増加が17.5%少なかったことが確認できています。また、脂肪肝などの健康障害を引き起こしていないことも確認できました。

これら2点の結果から以下の結論を出しています。

「チラコイドは腸内の脂肪酸酸化とケト化を促進し、その結果、腸の食事脂肪処理能力を向上させることが示唆された。脂肪酸酸化の増加とそれに伴う摂食量の減少は、チラコイドを投与した動物における脂肪蓄積の減少に寄与している可能性がある。」

太り過ぎや肥満といった症状は摂取エネルギーが慢性的に消費エネルギーを上回ってしまうことで発生することは皆様理解されているかと思います。

肥満における体脂肪の蓄積は見た目やルックスに関係するだけではなく脂肪肝や高血圧などの健康障害を引き起こしてしまう可能性もあります。

欧米などでは肥満が社会問題化している背景もありこういった肥満を防ぐ、または改善する研究が幅広く行われており、チラコイドもその研究の一環です。

チラコイドはこの論文にもあるように食事の摂取や、エネルギー代謝に影響を与えることが欧米では知られているのですが、

腸内で食事由来の脂肪酸の酸化を促進することによって、その効果を発揮していると考えれ、チラコイド膜は食事に添加されると、膵臓のリパーゼやコリパーゼと結合し、それによって腸での脂肪の消化を遅らせることができます。また、腸粘膜を覆う一過性のバリアーを形成し、栄養の取り込みを長引かせる効果があることもわかっていて、食事脂肪とチラコイド自身を含むすべての多量栄養素は最終的に消化吸収されるが、チラコイドはこのプロセスを大幅に遅らせる事ができます。

これらの作用により体脂肪の蓄積を抑制する効果や満腹感の継続という効果を得ることができると考えられます。

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